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《 歩こう会 10月度・有志会−II 》


 10月度2回目の有志会は八ヶ岳連峰にある「天狗岳」を好天の下、3名で登ってきました。  天狗岳は東西二峰からなり、東天狗岳にある天狗岩と呼ぶ岩を天狗の鼻に見立てた山名といわれます。 東天狗岳は、長野県茅野市と同南佐久郡小海町の境に位置しており、縦走路上にある東天狗岳は男性的にそびえ立っていますが、西天狗岳は2646mの二等三角点をもつものの、その山容はずんぐりとしていて、西尾根が唐沢鉱泉へと繋がっています。また、北側の黒百合平との間にある天狗ノ奥庭は、摺鉢池をはじめ点在するいくつかの小池とハイマツや季節にはコケモモ、ミネズオウなどに彩られた別天地です。  佐久側に東壁と呼ばれる大断崖をもつ東天狗岳の展望は硫黄岳の火口壁、北アルプスをはじめ北八ヶ岳の山と森のうねりを、太古の眠りそのままに望見することができます。


2016年10月14日(金) 八ヶ岳の「西天狗岳」山頂 参加者3名





3時間半程で唐沢鉱泉の登山者用駐車場に到着〜ソソクサと登山準備を終え、それでは出発です。

唐沢鉱泉は二酸化炭素・弱酸性低張性冷鉱泉で、神経痛・動脈硬化・慢性消化器病に効くらしい。

荒ちゃん、登山届出しといて… って事で自分以外の仲間の年齢は適当にカードへ記入・投函(笑)

さーて、西天狗岳の登山口は何処にあるのかな?周回コース起点で登山口は二つありますからね。

こっちに西天狗岳への道標あったよ〜(^^)/あ、右手の方が西天狗岳へのルートなのですね。

小さな「しゃくなげ橋」を渡ると西尾根経由で西天狗岳へ向かう登山道があるようです。

途中で不安になり引き返してきたご夫婦いたけどルートは此処でイイんだよ〜とお教えしました。

シラビソかな?木の幹が迷彩模様の林が続きます。30分も登ってないけど暑くなって服装調整。

途中から緩やかな登山道が暫く続いて「枯尾の峰」分岐へはコースタイム通り50分程度で到着〜

この季節になると、然程汗も?かず喉も渇かないけど、水分補給を含め分岐点で一息入れます。

次のポイント「第一展望台」までは疎らな樹林帯の尾根歩き登山道が続く様になりました。

前方視界が少し開けて来た様で、もうチョットで第一展望台かな? 大展望の期待が膨らみます。

第一展望台の手前に来ると一気に視界が開けます。松本隊長「あれが目的地の西天狗岳かぁ」って。

第一展望台から眺めた西尾根と、その先にある西 天狗岳。未だ随分先ですが、お昼頃には着きそう。

後方を振り返ると蓼科山や、今年8月に定例会で登った北八ヶ岳の北横岳も良く見えています。

根石岳の向こう側に八ヶ岳連峰の硫黄岳、横岳、 赤岳や、阿弥陀岳も見え出して来ましたね。

遠くには北アルプスの穂高連峰の山並みや、一際尖がって特徴的な槍ヶ岳も見えています。

この第一展望台、展望はホント素晴らしいわ〜!今日は北アルプスも見え最高の天気です(^^)

「第二展望台」に到着して西天狗岳を背景に一枚。体力的に此処迄で引き返すと云うご夫婦いました。

景観を楽しんだ後は前方の西天狗岳へ向かいます。 山腹には登っている人達が小さく見えています。

鞍部から登りだして少し、此処が森林限界かな?大岩ゴロゴロした急斜面が目の前に出てきます。

写真で撮ると高度感ないけど、かなりの斜度がありました。途中、幾度か休憩しながら登ります。

直登が続く厳しい岩場も終り漸く稜線に出ました。西天狗の山頂も直ぐその先の様です。

天狗岳の右側には、先程まで頭部分しか見えかった硫黄岳・横岳・赤岳や阿弥陀岳が姿を現します。

西天狗山頂に到着。11時半頃と、ちょっと早いけど昼食です。展望楽しみながらは美味いねぇ。

昼食休憩後、山頂表示柱を囲んで登頂記念写真。今回はお天気と皆さんの都合の関係で3名のみ。

この後、西天狗岳の先に見える東天狗岳を経由して黒百合ヒュッテを通る周回ルートで下山します。

もう一つのピーク東天狗岳へ向かい一旦下ります。赤茶けてザレた石のルートを滑らぬ様に注意して。

西天狗岳・東天狗岳を結ぶピーク間は300m程の距離と近く、稜線のコルを通過して向かいます。

先程のコルから東天狗岳へ70m程の登り返し、 西天狗岳へ770mも登ったと思えばラクチン。

東天狗岳でも全員揃い一枚撮ったけど、何故だか時々こんな風にセルフ撮影するとピンボケ(泣)

も一度、東天狗岳山頂でグルッと360度、周辺 の山々を見渡して展望を存分に楽しみました。

東天狗岳山頂から見た西天狗岳です。北八ヶ岳の中では一番標高が高い(2646m)山らしい。

穂高連峰など北アルプスの山々は未だ見えているけれど、午後になると少し雲が出てきましたね。

これから向かう黒百合ヒュッテ方面の下山ルート。最初の内は見晴らしの良い登山道が続く様です。

東天狗岳の山頂より少し下った所にある、この岩が鈴木さんの云う通り「天狗岩」みたいですね。

ダラダラ下る一方かな?と思っていたけど、途中には岩場で結構急な下り箇所もありましたね。

中山峠経由で黒百合ヒュッテにも行ける様ですが今回は「すりばち池」方面へのルートを選択。

赤茶けた土と岩が多かったけど、その内、溶岩系の岩がゴロゴロするルートに変わってきました。

行く手を見ると岩が積み重なって歩きにくそうな厳しい下山道がズーッと続いている様子です。

天狗の奥庭に到達しました。道標の傍で振り返り天狗岳って中々良い山だったよね・・・と。

「すりばち池」越しに辿って来たルートと天狗岳方面。確かに東天狗岳の岩は天狗の鼻の様です。

北横岳〜双子池へ抜けた時の難路を思い出させる岩だらけのルートでしたが、漸く黒百合ヒュッテ。

一息入れましょうか・・・岩場歩きの連続で結構疲れました。腰を下して水分補給もしたいし。

黒百合ヒュッテの前庭では数パーティーが休憩中、ビールは飲みたいけど下山してからのお楽しみ。

10分程休憩して出発地の唐沢鉱泉を目指しますこの後、このまま木道だとイイんだけどね〜

沢沿いで大水の時には沢より高い位置に迂回出来る歩き易い木道も用意されてはいますが・・・

沢そのものを歩く様な石ゴロゴロのルートもあり足元を注意しながら進む場所も多くありました。

この辺り、八ヶ岳山麓らしいコケの森が続きます。宮崎駿のアニメの中に出てきそうな風景です。

「渋の湯」方面との分岐に来たら、登山口の唐沢鉱泉へは残り2km位かな? 此処でも少し休憩。

赤い橋が見え、沢を渡ったら唐沢鉱泉も直ぐ其処と思います。久し振りに充実した山登りを満喫。

唐沢鉱泉の手前に鉱泉が湧きでている場所らしき 湯だまりがありました。少しは暖かいのかな。

おつかれさま〜 唐沢鉱泉の登山口へ帰着しました。昼食休憩などを含め凡そ7時間半の行程でした。

下山後は今宵のお宿、美ヶ原温泉のホテルへ車で移動、温泉に入り汗を流して飲みに出掛けます。

松本駅前の居酒屋・日本海庄屋で登山後の反省会。明日は「浅間隠山」を下見登山してから帰ります。

お魚大好き鈴木さん、海鮮で良かったね。美味いビール飲んで、特大ホッケ喰って幸せ〜(^^)

( レポート作成: 荒田 )      

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