⇒過去のトレッキング集へ



   7月度の歩こう会・有志会は岩手県にある日本百名山・花の百名山の「早池峰山(標高1,917m)」を 登ってきました。蛇紋岩地帯の植生に適したハヤチネウスユキソウやナンブトラノオなどの固有種も多く、 高山植物などが生育する植物群落は国の特別天然記念物に指定されています。 二日目は盛岡城跡公園と震災復興中の陸前高田市、宮城県気仙沼市も訪れ二日間の旅を終えました。

五合目過ぎから仰ぎ見る早池峰山


2018年7月10日(火)「早池峰山」山頂 参加者 4名


栃木から6時間掛けて宮古市の小田越駐車場へ。残り一台の空きスペースに駐車できました(嬉)

車を置いた場所より少し戻り、登山指導所の小屋がある小田越・登山口へ移動します。

登山口に立つと「さぁ行くぞ〜!」と気合も入るけれど、途中で雨には遭いたくないよねぇ…

登山口から直ぐ近くに歩き易い木道が2ヶ所あり、樹林帯の中を緩やかに登り上げて行きます。

森林限界を越えた辺りに「御門口」と呼ぶ一合目があり、此処から大岩ゴロゴロ登山道の始まり。

早池峰山の山頂方向は濃いガスが湧いていますが徐々にそのガスも薄れていく様な感じです。

50分程連続して登り続け、息が上がって一休み。少しずつ標高稼いでいるので展望も開けてきたね。

花の百名山でもありこの時期の花はシモツケソウ、キンロバイ、ミネウスユキソウ、シャクナゲなど。

小型が多いミヤマオダマキ、イブキジャコウソウ、固有種のハヤチネウスユキソウ、ホソバツメクサ。

足場が岩で不安定、結構険しい登山道が続きます。山頂方向ガスが切れて少し青空も見え出しました。

一合目から二合目までの距離がすごく遠かったし、この辺りからは更に厳しい登りになりました。

二合目で地元ハイカーと談笑タイム。盛岡へ来たのなら是非「じゃじゃ麺」食べてって〜だと(^^)

四合目を通過、標高は1,600mを超えたかな? 雨の不安がなくなり皆さん気持ち良く登ります。

地図で確認すると早池峰山頂は左奥の方みたい。前方左の岩が五合目で1,700mの「御金蔵」

御金蔵と呼ばれる岩の塊、残念ながら岩の中にはロープだけで埋蔵金はありませんでした(笑)

御金蔵の上でリュック降ろして休憩、この辺りはチシマフウロの群生が多く見られました。

ミツバツチグリ、五合目で多かったチシマフウロ、その他、アズマギク、キバナコマノツメなども。

10分程休憩して元気を取り戻し先へ進みます。雲はあるけど青空もイイ感じになってきた〜

吹き抜ける涼風があるので然程暑さは感じません。立ち止まり、登ってきた登山道を振り返ります。

七合目辺りでしょうか? 斜度もソコソコ、地味に辛い登りが続くので皆さん黙々と足を運びます。

早池峰山で有名な大岩のある「天狗の滑り岩」は未だですかねぇ・・・もう直ぐだと思うけど。

あ、此処だ〜「天狗の滑り岩」って場所は。急なハシゴがあるので一旦ストックを仕舞います。

1段目のハシゴは1本で、鈴木さん、松本さんに続き前川さん、最後に荒田が登って行きます。

2段目のハシゴは左右に2本あり。蛇紋岩の岩は雨で濡れていたら滑り易い厄介な場所の様です。

ハシゴ登り切って少し進めば八合目の表示があり、この先は山頂までなだらかな登山道が続きます。

剣ヶ峰分岐へ来ると山頂も視界に入ります。避難小屋らしき建物も遠くの方に見えました。

山頂手前に広がるお花畑です。シラネニンジン、ヨツバシオガマ、コバイケイソウなど一杯。

ヨツバシオガマ、イワカガミ、ミヤマカラマツにナナカマドの花たちが最盛期を迎えています。

ハヤチネウスユキソウ、ハクサンチドリ、ベンケイソウ、ミヤマシオガマも沢山見掛けます。

お花畑を過ぎると木道も途切れて、岩場を登ればあと少しで山頂に到着できそうです。

この早池峰山頂避難小屋は使用禁止との事です。携帯トイレの無人販売ボックスがありました。

13:35 山頂に到着しましたョ〜 早池峰神社の前に陣取って、遅めのお昼弁当を開きます。

日本百名山の完全踏破は狙っていないけど百名山の一座を今日また一つ登頂したぞ〜 (*^-゜)v 

昼食を終わる頃にはガスが湧き出してきました。写真も撮り終えたので山頂を辞して即、下山開始。

山頂手前に多かったコバイケイソウなどの花々を眺めながら急がず剣ヶ峰分岐へ木道を戻ります。

ハイマツの中に続く木道を進むと少し開けた場所になり、此処はイワカガミが群生していました。

剣ヶ峰分岐を右折すると、この先は岩場の下りが待っています。浮石などに注意して進みます。

天狗の滑り石にあるハシゴは安全第一で。こんな所で足踏み外したら一溜まりもありませんから。

グループ登山の基本は纏まって行動ですが、危険地帯でもなし、各々自分のペースで下ります。

五合目、御金蔵まで戻りました。前川さん随分とピッチを上げているようで、姿が見えませんョ。

漸く一合目、この先は樹林帯に突入したので風が当たらず蒸し暑い林の中を歩きました。

登山口へ無事到着〜 前川さん休まず歩き15分程早く下山したらしい。この後、盛岡市へ移動。

盛岡駅に近い宿泊予約のホテルに到着。シャワーを浴びてサッパリしたら駅前へ飲みに出掛けます。

盛岡駅傍の「うま舎」という居酒屋で今回の反省会、何はともあれ「お疲れさま〜カンパーイ!」

ホテル+居酒屋で 1万円以下の予算が我が登山隊何時ものパターン。お互い元気な内は続けたい。

翌朝、折角盛岡へ来た事だし、日本百名城の一つ盛岡城跡公園内をグルッと一回り散歩しました。

松本さんもう一つの目的は日本百名城を訪ねてのスタンプ収集。歴史文化館に立ち寄り押印中。

東日本大震災被災地、陸前高田市「奇跡の一本松」に行きましたが、周辺は未だ復興工事中ですね。

震災当時は廃業していたらしいけど全壊した陸前高田ユースホステル… 津波って恐ろしいですね。

最後の立ち寄り先は気仙沼港、お魚市場の食堂で昼食を食べ、夕刻6時ころ栃木へ帰りました。

(レポート作成:荒田)
⇒ 前回の活動へ

支部HP  歩こう会