平成21年7月13日掲載
岩村  博


                 血圧のはなし(健康保険組合から)

  高血圧は「沈黙の殺人者」といわれています、それは普段は症状がなく、脳卒中や心筋梗塞等、 生死に関わる心臓・腎臓・血管に障害が出て初めて症状が出ることが多いからです。高血圧の 患者数は、3,000万人以上と推定され、日本で最も発生率が高い疾患です。

・血圧とは
血圧は心臓から送り出された血圧が動脈の壁に与える圧力のことです。心臓が一番収縮し血 液を押し出す瞬間が一番血管に強い圧力がかかり、この時を収縮時(最高血圧)と呼びます。 心臓が収縮した後は拡張し、血管にかかる圧力も一番低くなり、この時を拡張期(最低血圧) と呼びます。収縮期血圧、拡張期血圧のいずれかが高い状態を高血圧と呼びます。

血圧は40歳を過ぎるころから上昇傾向で、季節によっても変動しやすく、寒い季節には高 くなる傾向にあります。日内変動もあり、朝目覚めて安静にしている時が最も血圧の測定に 適しているとされています。

・血圧が上がる要因
血圧を上げる要因は、肥満・塩分の摂りすぎのほかに腎臓の機能障害やホルモン調整ストレ スなど数多くあります。

・血圧を下げるには
毎日の有酸素運動が効果的です。ウォーキングや軽いジョギング・平らなところでのサイク リング・ゆっくりと長い距離を泳ぐ等の運動を継続して行うと長期には高血圧の人は収縮期 も拡張期も血圧が下がります。

肥満の方が減量することにより、血管の圧力が下がり血圧が下がることが多く見られます。 また、膵臓から分泌されるインスリンが増えることにより血糖値が下がり血管を痛みにくく して血圧が下がることもしられています。 この他にもストレスの解消、食事の改善も併せて行いましょう。

・食事改善のポイント
@塩分を少なくする。Aビタミンを豊富に摂る。Bミネラルを豊富に摂る。C食物繊維を 豊富に摂る。
Dアルコールは控える。

                                     以上

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